学生だった時に、時々来る存在感のかなりあるピカピカと光っている先生がいらしたのだけど、授業や話せるのがすごく楽しみだった。まるで蜷川幸雄や谷川俊太郎のような雰囲気で上品。でも接すると別に普通で、誰よりも優しいが同じぐらい厳しい。もちろん絵の指導は容赦なし、そして話すことは全て本音だった。本当のことしか言わない人だなと思った気がする。声もすごく良くて「おはよう」と言われただけで今日は良い話を聞いて得したな〜と思えるような声だった。その先生に、いつかはすっかり忘れてしまったけどA4の1枚の紙をもらった。そこには、先生のものづくりの原点になっている言葉が書いてあって、すごく励まされた。今もその紙は大切にしている。何かに立ち戻りたい時、ほっと一息ついた時、元気になりたい時など、たまに見るのだ。でも私一人が家で励まされてても勿体無いので、ここでみんなとシェアしようと思う。何より出せるタイミングで出さないと次がいつか分からない気もする。。。

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テキスタイル・デザイン/アルミ・ラティア

テキスタイル・デザインについて・・・・といわれれば、好きなだけ哲学めいたことを書くこともできるでしょう。けれども私は言葉よりも行動に重点をおきたいと思います。今、私にいえることは、テキスタイル・デザインは理にもとづかなければならないということです。しかしそれは、すべてのものに当てはまると思います。たとえばおもしろい効果も望めないのに、なにも白地に無理に色をつけてその本来の持味を損ねる必要はないでしょう。同じようなことがガラス・家具・インテリア、または会社そのものについてもいえるのです。人間もまた例外ではないはずです。

私は、いかなる職種においても全力をつくすということは美だと思います。世の中には、すばらしいとかおもしろいとか価値のある仕事などは存在しません。あるのは真面目に喜びをもって、自信をもって個性的に行う仕事のみです。だから仕事について、様々な生き方をしている人をみるのは楽しいことです。そして彼等が最高の状態にある時には、たとえ床を磨いていようが、ものを考えていようが、漁をしていようが、雑誌の編集をしていようが同じことなのです。フィンランドの格言には、やった仕事によって報われる、というのがあります。きっと昔の日本の諺のなかにも同じような知恵を説いたものがあることでしょう。